■マティーニ

なんと言っても、カクテルの王様。なんともキレ味よく奥深い味わい。

ジンとヴェルモットをステアするだけにもかかわらず、そのレシピは数多く、バーテンダーが10人いれば10通りのレシピがあるといわれています。
もともとはスイート・ヴェルモットを使った中甘口のカクテルだったようですが、時代の流れとともにドライ（辛口）になってきたようです。今では、ドライ・ジンとドライ・ヴェルモットによるドライ・マティーニが主流のようです。
私の大好きなエピソードを紹介すると、超辛口好みのかのチャーチルは、ヴェルモットのボトルを眺めながらドライ・ジンのストレートを飲んでいたそうです。

私のお勧めのバー｢MARCHE｣と｢Very Special｣では、氷に注いだヴェルモットをステアしたあと、ヴェルモットを全て捨ててからジンをステアするという、エキストラ・ドライ・マティーニを出してくれます。
｢Very Special｣では、さらにヴェルモットを捨てずにチェイサーとして、ショットグラスに注いで出してくれます。

学生の頃よく通ったバーでは仕上げにレモンピール（香りづけにレモンのオイルを飛ばす）していましたが、最近はあまり見かけません。

ベースにするジンは、BEEFEATER（ビフィータ）が多いようですが、個人的には粗さを感じるTanqueray（タンカレー）の方が好きです。ヴェルモットは、CINZANO（チンザノ）よりもMARTINI（マルティーニ）のほうが合うと思います。

Sase's Barのレシピ
ドライ・ジン（Tanqueray）	ほとんど1
ドライ・ヴェルモット（MARTINI）	氷にステアするだけ
オレンジ・ビター	1dash
オリーヴ	1個